2011年5月26日木曜日

研究者招へい Hot News /国際線航空券、今年の主な傾向は「予約完了後72時間以内の発券期限」です。

いま、正規普通運賃と割引運賃において利用条件の差が拡大しています。
その大きな特徴が、予約完了した航空券の「発券期限」。

昨年まで「予約完了後の発券期限」は、時期により/航空会社により/発着エリアにより異なっていました。
24時間以内、72時間以内、7日間以内、21日間以内、さらに不明?もありました。
今年は、各都市のYBX現地オフィスによると「72時間以内」がキーワードになったようです。

最大の事由は、個人客によるインターネット予約がドンドン拡大していることであり、さらに、航空会社とLCC(格安航空会社)の競争激化も大きい要因です。
LCCの発券期限は「予約完了と同時発券」か「予約完了後24時間以内」のため、他の航空会社にとって「予約完了後72時間以内」なら競争力だと考えたのでしょう。

●日本航空(JL)も72時間以内です
いま、航空機内の座席シートは、エコノミークラス(Y)/ビジネスクラス(C)/ファーストクラス(F)による3クラス制が世界標準ですね。
しかし、運賃は3クラス制でなく、各クラス内にて何種類も設定され、しかも航空会社によって種類や運賃、利用条件も大きく異なっています。

パリ(CDG)発着の日本航空(JL)の場合:
座席は3クラス制ですが、運賃はエコノミークラス9種類(Y、および、W/E/B/H/K/M/L/V)、ビジネスクラス4種類(J、および、C、D、X)ファーストクラス2種類(F、および、A)の15カテゴリーです。

■エコノミークラス(Y)割引運賃
クラス    150,000円/日本にて4泊以上、6ヶ月まで。
クラス    170,000      :
クラス    200,000      :
クラス    220,000      :
クラス    240,000      :
クラス    260,000円/日本にて2泊以上、6ヶ月まで。
クラス    300,000      :
クラス    380,000円/1年間まで。
■利用条件
発券の期限:  予約完了後72時間以内。土・日曜の発券期限では金曜まで。
往路の変更:        発券後、出発前は変更不可。
復路の変更:        出発後、帰国前日まで可能で、1回につき50,000円。
発券後取消料:       100,000円。
出発後取消料:       払い戻しできません。

なお、クラスとクラスは、プレミアム・エコノミーです。
エコノミークラス最前方に区切られて設置した「JALスカイシェルシート」は、前後20%広い97cmの座席仕様。

■■ビジネスクラス(C)割引運賃
クラス    520,000円/1年間まで。
クラス    560,000      :
クラス    700,000      :
■■利用条件
発券期限などは、エコノミークラスと同じです。
取消料や変更料などが少し高くなります。

1、この表記は、5月25日の外国為替であり、6月1日現在の燃油特別付加運賃が含まれます。
2、燃油特別付加運賃は、3ケ月ごとの原油価格にて変動します。
3、この割引運賃(燃油特別付加運賃と空港税を含む)に、シーズン変動運賃が追加されます。

発券期限72時間を超えると、自動取消しに
航空会社は、割引運賃の予約が完了すると、それぞれの記録に72時間後の発券期限を自動設定します。
設定された期限までに発券(支払い)しない/できない予約は、すべて自動取消し扱いを受けます。
割引運賃の発券期限は、マイレージの種類にも関係なく、公平(悪平等)に実行されるのです。

それなら「発券期限までに取消/再予約を繰り返せば..........」とお考えの方、ダメです。
航空会社は、同じ氏名/同じ便名/同じクラスでの再予約は、そのクラスカテゴリーに空席があった場合のみ1回まで取消/再予約を受付けますが、それを繰り返すとペナルティ対象になります!
また当然ですが、予約済の運賃カテゴリーに空席が無くなって満席の場合は、再予約できず高い運賃に変更です。

ということは、航空会社への予約申込みまでに、次の2つの承諾を確保しなくちゃいけませんね。
1)招聘機関(大学/独法)による会計書類の承諾。つまり、根回し..........
2)招聘者本人による航空日程の承諾(とりわけ、マイレージと発着時刻が重要です)
これって手続きが、どちらも大変だとお察しください。
外部資金によっては各大学の会計課によって決まりごとがあるので、会計課との事前確認が必要です。
招聘者本人とのメール連絡がスムーズにいかず、困難なケースも数多いのです。

発券期限までにどちらかが困難な場合は、予約の取り直しです。
当初の日程の運賃カテゴリーが満席になった場合は、その次に高い運賃になって「見積書」も変わり、しかも予算オーバーだと事務方との対応も困難に。
また、不便なルートや発着時刻、招聘者の持ってないマイレージの航空会社だと、招聘者本人の承諾が困難だ。

招聘を予定したら、早めにご相談を願います。
要望する日程起案と見積書の提出からE-Ticket発券まで、何とか1週間で努力いたします。
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by  瀧田龍彦。on 2011年5月25日(水)配信。

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2011年5月19日木曜日

研究者招へい/Hot News 「呼び寄せ航空券の払戻しなう。3.11東日本大震災でキャンセルした!」

3.11東日本大震災から70日たったいま「呼び寄せ航空券」払戻し現状はどうなっているのか。
4月14日(木)発行「研究者招へい/Hot News」に掲載した7件、その後の報告です。

「3.11ケース7」
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例1:e-Ticket発券済
到着:3月11日(金)午後8時10分(成田空港)
空港:アジアから
状況:搭乗便の出発直後が地震発生し、出発空港に戻った。
対応:3月14日(月)に取消しと払戻し申請。
現状:「手続完了は7月か来年3月。払戻し金額は不明?」
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例2:e-Ticket発券済
到着:3月16日(水)午後
空港:北アメリカから
状況:アメリカ政府「渡航自粛勧告」で公務員は訪日不可。
対応:3月14日(月)に取消しと払戻し申請。
現状:「総額の60%払戻しを7月ごろ返金予定」
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例3:e-Ticket発券済(帰国便のみ)
出発:3月19日(水)午後
空港:中国から
状況: 昨夏に来日し「家族の要望」で片道便を購入し帰国。
対応: 航空会社に払戻しを申請した。
結論:「過去の例では払戻しを実施しない」
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例4:e-Ticket発券済
到着: 4月13日(水)午後
空港:ヨーロッパから
状況:フランス政府「渡航自粛勧告」で公務員は訪日不可。
対応:3月31日(木)に取消しと払戻しを申請。
現状:「総額の60%払戻しを7月ごろに返金予定」
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例5:e-Ticket発券済
到着:4月19日(火)午後
空港:北アメリカから
状況:アメリカ政府「渡航自粛勧告」で公務員は訪日不可。
対応:3月29日(火)に取消しと払戻しを申請した。
現状:「総額の37%払戻しを7月ごろ完了予定」
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例6:e-Ticket発券済、日程の変更/延期
到着:4月23日(土)午後
空港:北アメリカから
状況:アメリカ政府「渡航自粛勧告」で公務員は訪日不可。
対応:3月22日(火)に日程延期を申請。
結論:「7月に成田国際空港を経由し、関西空港の往復」
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例7:e-Ticket発券済
到着:4月23日(土)午後
空港:北アメリカから
状況:アメリカ政府「渡航自粛勧告」で公務員は訪日不可。
対応:4月12日(火)に取消しと払戻しを申請した。
現状:「総額の75%払戻しを7月ごろ完了予定」
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上記7件のレポートは「e-Ticket発券済」ケースです。

我が社は現地オフィスと協力して、招聘元の大学や独法に優位な交渉を心がけて来ました。
しかし、相当数の処理数なのか、航空会社と発券会社/発券会社と現地オフィスなどの支払い問題なのか、さらに、航空会社のポリシーでしょうか、なかなか進捗してくれません。
悔しいですが、手間ばかり係ってますね。

しかし、e-Ticket未発券のケースでは、手続料のみ徴収にて払い戻されたり、なんと全額払戻しもありました。
でも、それって当然ですよね。

さらに、支払い日と払戻し日での外国為替による差損(マイナス)/差益(プラス)が生じることも。
私、毎日10時に公表される外国為替相場に一喜一憂しています!

また、7月末に報告いたします。

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by  瀧田龍彦。on 2011年5月19日(木)配信。

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