この航空会社からのアナウンスを、ご存知ですか?
「2010年11月1日より、米国運輸保安局(TSA)によるセキュアフライト旅客データ提出が100%厳守となり、米国を発着/通過する航空会社の利用客全員に適用となりました。ご出発の72時間前までにデータ入力にご協力をお願いいたします」
1.旅券(パスポート)氏名(英文綴り)
2.性別(Ms. または Mr.)
3.生年月日(西暦)
●はじまりは、いつもアメリカの正義(ご都合)から!
「E-Ticket控」発券だって2年前にアメリカから始まって、いまや100%普及してしまった。「航空券」を見なくなって久しい。日本国内線のチェックインは、携帯電話のタッチでOKだしね。
昨年8月、米国運輸保安局が「セキュア・フライト・プログラム」を2010年11月から実施するって宣言した。とたんに、米国(本土/島)を運航(発着/通過)する航空会社は予約の際に「旅客データ3点」の収集を義務付けられた。目的は、米国を離発着する民間航空機の保安強化で、米国運輸保安局「警戒リスト」(テロリスト容疑者)と事前照合するため。
米国運輸保安局(TSA)
セキュアフライトプログラム
アメリカ合州国が公表する規準や規則を、世界の航空会社は遵守(強制?)する。そのため「セキュア・フライト・プログラム」予告への対応は、昨年10月から世界標準とし急速に深く広く波及した。米国系の航空会社だけじゃない。米国(本土/島)の運航(発着/通過)に関係のない航空会社まで。
●国際線航空券の予約に、旅券コピー提出が義務化することが世界標準に!
そして、一部の航空会社および発券代理店では、全ての国際線航空券の予約に際して「旅券コピー提出」を旅行客に義務化することを、昨年秋から開始した。この目的は、氏名綴りの確認、性別、生年月日を予約記録に正しく入力すること。同時に、旅券発行日と有効期限と旅券番号も確認だ。
必要な旅券コピーは、本人データと写真の頁(見開き)のみ。指定されたE-Ticket発券期限までに「旅券コピー提出」が無いと発券できず、その予約記録は取り消される。
●間違いを無くすには、旅券コピー提出が一番だって!
でも、米国運輸保安局(TSA)は、旅券コピー提出を「義務」とは言ってない! しかし、航空会社にとって「旅客データ3点」収集で、旅客本人による記憶間違いや転記ミス、旅行会社による入力ミス作業を無くすことは、とても重要。照合でのトラブル(収集漏れ、記載ミス)や、その罰金から逃れるために、とてもナーバスになる。
そこで「旅客データ3点」義務化=「旅券コピー提出」義務化が、一部の航空会社や発券代理店で流行しちゃいました。この安易な流れは止まりませんね。ドンドン加速化して、全ての航空会社と旅行会社のスタンダードになっています。世界標準になるでしょうね、きっと。
予約申込みと同時に、遅くとも発券手続きスタートまでに「旅券コピー提出」することが、必須=義務=常識となる時代のはじまり。
by 瀧田龍彦。on 2010年11月5日(金)。
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